地盤保証とは
- hitomihomepage
- 2023年6月28日
- 読了時間: 3分

地盤保証とは建物の不同沈下で建物の損害が発生した場合の建物修復費・沈下修正費・お施主様仮住まい費・その他調査費など高額になるものを保証会社が負担する制度です。
現在は地盤保証会社も増え、戸建て住宅にはマストな制度になっています。
その増えた地盤保証会社の中で選ぶポイントとして
①地盤解析力
現在、戸建て住宅の主流の調査はSWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)と簡
易試験が行われているため、数値が絶対ではありません。その為、20kN/㎡以下の地耐
力だから軟弱地盤 30kN/㎡以上の地耐力だから良好地盤と判断するだけの保証会社
は解析力がないと判断できます。
地盤解析とは、造成や以前の建物の情報・周辺の状況・地域性・SWS試験の結果から地
盤状況を把握し、建物が建った後、地盤の圧縮がどのように進行するかを推察するのが
地盤解析です。
ただ数値が良いから・悪いからの判断しかしない会社は避けた方がいいです。
②保証期間
一般的に不同沈下の発生の殆どが建物が建ってから3年以内となっています。
10年間・20年間と保証期間は保証会社によって異なりますが、とちらも、保証会社の
負担は変わりません。
負担となるのは建築会社様です。地盤保証期間中は地盤のアフターメンテナンス期間と
なります。保証期間は建築会社様のアフターの対応に合った期間の会社を選ぶことが大
切です。
③保証免責金・上限金
地盤保証会社によって、保証の免責金ルールが異なっており、確認は必要です。
免責金とは保証金額から計算によって引かれる金額。要は自己負担額です。
上限金とはこれ以上は支払わない金額です。他で保証金を使い切ったら、そのあとの
不同沈下は全額自己負担という、怖いルールです。
選ぶべき保証会社は自己負担0円・上限金のない保証会社を選びましょう。
補足
比較するほど重要でないものは、保証料金・保証金額です。
保証料金は、保証期間によって差はありますが、月で考えて、1物件数百円しか変わり
ません。安いに越したことはありませんが、上記3点の方が重要です。
保証金額は、通常の大きさの建物なら1事故で800万円~1,000万円ほどです。多くて
も1,500万円と考えていいです。保証金額が最大3,000万円以上ならどんなに多くても変
わりません。
瑕疵保険の基礎の瑕疵との違い
時々、瑕疵保険に加入しているから、地盤保証は不要という方がいらっしゃいますが、
瑕疵保険会社も地盤保証を販売しているとおり、瑕疵保険では不同沈下に100%対応で
きていないのが現実です。
瑕疵保険会社の見解は不同沈下による基礎のひび割れは保険適応とだけされており、不
同沈下そのものは保険適応となっていません。
不同沈下の修正費用を瑕疵保険会社が支払うなら、地盤保証料相当が別途必要とのこと
です。
また、瑕疵保険会社は検査形式ですので、地耐力の数値のみで判断せざるを得ません。
その為、沈下の起きやすい現場でも、数値のみの判断リスクもあり、瑕疵保険での対応
には無理があります。
瑕疵保険に加入しているだけでは、安全ではないと分かっている建築会社様は地盤保証
にも加入し、100%の安全の準備をしています。
コンフィデンス地盤保証株式会社
久保
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